Mr.Bassmanのためにvol.2

〜しったかぶりミキモトの熱湯音楽談義〜


1.ベースマンズハイ

2.バスフィッシング?

3.LIVE

4.私見フィッシュマンズ

5.音楽を紹介しよう!!

6.ベックというバンド

7.
楽しくて何が悪い!!」

8.
脳天ビリビリ

9.
初めての町田町蔵!?

10.
「ビートルズ・ビートルズ・ビートルズ」

11.「はっぴいえんど」


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8「脳天ビリビリ」

最近、LED ZEPPELINのBBCライブの日本版を中古で手に入れた。
「カッコイイ」これが第一印象。
「泥臭ーい、粘っこーい」というのが歌詞カードを見た第2印象。
なんというカッコ悪い歌詞だろう。知らずに聞いてきたこの何年間をどうすればいいのだろう。MR.プラント、あなたを信じていた僕が馬鹿でした。

でも、それでもやっぱりカッコイイのはカッコイイんだよな・・・・。

少し前にペイジ&プラントで来日した来た時、インタヴュアーがツッエペリン時代のことを聞くと不機嫌になったそうだ。インタヴュアーがその理由(zeppelinのことに関して不機嫌なわけ)を聞くとプラントは言った。

「だって俺、zeppelinでは曲書いて、歌詞書いて、歌ってただけだもん、フンだ」

そこへペイジが「お前、そんだけやりゃ、十分だろうが!」とツッコミをいれた。

これはいかにペイジが、ボーナムが、ジョーンズの三人が、zeppelinにおいて役割がデカかったかを意味しているのです。つまり、プラントは、曲書いて、歌詞書いて、歌ってという仕事をしてはじめて4分の1の仕事をやった、と見なされていたわけです。
なんというバンドでしょう、皆さん。この異常なまでの音楽欲!『まだ足りてないぜ!』とプラントはあのワイルドなモッコリヘソ出しジーパンで客を威嚇しながらまだ欲求不満だったのです。だから、こんな歌詞なのか?


そうやってアレを震わすと

燃えてきて身体にしみるぜ

ベイビー、お前のその歩き方

滴り落ちる蜜を見て思わず引き寄せられるぜ

oh yeah、oh yeah、oh yeah、

Oh

oh

oh

(BLACK DOG/LED ZEPPELIN BBCライブより)

なんちゅう典型的な歌詞(日本語訳ということをひいき目に見てもこれはチョット)。

これがあの名曲「ブラックドッグ」の歌詞だったということで二重にショックです。気がつかない俺も俺やけど・・・。

でも、BLACKDOGのリフが鳴り出せばそんなこと忘れちゃうわけです。OH、oh、ohと口ずさんでしまう僕の口は止められないわけです。悲しいかなもう習慣づいているわけです。でも、僕はそんなお馬鹿なプラントさんが大好きなのです。だってこんな歌詞でも彼が歌えば脳天ビリビリビリなわけですから・・・。(『脳天ビリビリ』という表現は最高にプラントさんですね)

だから、僕なら、ライナーの紹介は

Dr.JHON BONHAM/G.JIMMY PAGE/ B.JOHN PAUL JONES

脳天ビリビリ.ROBERT PLANT

にします。Headache Voiceでも良かったかな。いや、やっぱり脳天ビリビリですね

I LOVE ZEPPELIN.特にプラントさんに。


ということで、今日のベースなアルバムはzeppelinの「BBCライヴ」です。まぁ、良いです。好きな人は定価(日本版ではない!)で買っても後悔しないでしょうし、嫌いな人は買わないでしょうし・・。はい。

ベースはジョン・ポール・ジョーンズ、ツェッペリンではもっとも目立たないけど、はっきり言って巧いぞ!なんか
頭いいです。こういうの僕は真似できないっす。憧れはしませんが、尊敬します。まぁ、ドラムがボーナムさんだから、必然的に音数も多い(曲によりますが・・)です。音数多けりゃいいってもんじゃないけど、彼のは良いっす。単純にかっこいい。顔もメンバーの中で一番かっこいいっす。正当派的男前。(そこは僕と一緒←アホ)。ところで今彼は何してるんでしょうか?
隠居?

はい、ちゅうことでけっしてベスト版ではないので、初めて聞くんだったらアルバムの方がよろしいかと・・。でも
「移民の歌」とか凄いから、こっちでもいいかも・・。ツェッペリンはベスト版って出してるんかなぁ。知らないです。誰か知ってたら教えてください。はい。以上。ビリビリでした。

F「楽しくて何が悪い!!」
 「やっぱり、俺ってベースマンなんや!」と客観的に
自分を再確認できる機会って少ないです。昔のバンド
仲間からの年賀状が来る時とこのページ作ってる時くら
いしかないんですよ。
  というわけで、とっても楽しくなれるアルバムを紹
介します。

今日のベースなアルバムは『SLY&THE
 FAMILYSTONE/GREATEST 
HITS』です。
  メッチャ楽しいです。底抜けです。まさに『楽しく
て何が悪い!!』です。その一言です。他に言うべき事
は見当たりません。

  このアルバムは「楽しい曲のベスト版」です。ですか
ら、ベストオブベストというわけにはいきませんが、そ
の分、僕は万人に自信を持ってお勧めできます。

ところで、僕はどういうわけか中古で買いました。ホン
トにこのアルバムを売った奴の親の顔が見たいです。そ
のくらいお勧めです。あなたがもしベースマンでこれを
聴いてないなら、あなたはベースマンと認められません
。少なくとも僕は認めません!!とにかく、必聴です!!。

  ベースはチョッパーを編み出したと言われている(諸
説云々ありますが……)ラリー・グラハム。相変わらず
太いです。

  詳細は抜きにします(めんどくさい)。決して楽器が
メインではありません。歌がメインですので皆さん聴い
てみてください!!。ファンクやソウルを聴かない人で
も2回、3回、4回、5回、デカイ音で聴けば、虜にな
ること間違いなし。もし、そうならなくても、このアル
バムを持っている限り、いつかあなたが殺られちまうこ
とは間違いないです。

ビバ!!ファンキーミュージック!!ビバッビバッ!!

  因みに僕は今夏も数度、あえてクーラーも付けずに、
汗だらだら状態で、このアルバムをガンガンに鳴らして
、部屋で一人踊りながら、高みに昇っていました。まさ
にI WANT TO TAKE YOU HIGHER(
このアルバムの一曲目)でした。このように自宅にいて
もLIVEな状態になることも出来る、そんな一品。

で、ですね、楽しくなり過ぎたら困る人にはこちら
まさに本当のベストです。GREAT
EST HITSはちょっと偏ってますがこちら
『sly&the familystone
 anthology』は、バランス取れてます。僕、
実はこのアルバム持ってません。曲が全部重なるから
です。だから、楽しい曲のみのグレーテストヒット買
ったんです。ま、いずれ手に入れるつもりっす。
6「ベックというバンド」
バンドにおける基本原則とはなんであろう。
それは、一人が全人数分の一の仕事を持つことである。4人バンドであればベースの人は全体の4分の1の仕事をこなすのである。ボーカルも然りである。
ベック(バンドじゃないけど)においてはそれは少し違う。ボーカル・ベックはバンド・ベックと一心同体である。何分の一でもない。彼は一人でベックなの
である。まわりのいつも同じのメンバーは演奏中は全員ベックとなる。まるでクローンである。あのベースの奇怪でクールな動き(斬新!)、ギターのやる気のなさ、ドラムスのテンガロンハット・キラキラ衣装、どれもクローン・ベックである。

しかしながら、ベックはあくまバンドなのである。だってそれでも複数人だから…。ライブ(分身ベックがいっぱい!!)


今日のベースなアルバムはウェザーリポート・・・・・・ではなくウェザーリポートの天才ベーシストジャコパトリアスのアルバム『WORD OF MOUTH』である。 ということで、みんなの「ジャコ」なんですが・・・・・・、まぁ、紹介するのも大変な人であります。とにかく革命児の一言で片づける
のが一番楽な紹介の仕方という程、エピソード等は多いのである。まぁ、無頼派である。天才である。麻薬、アルコール、投獄である。喧嘩で夭折である。詳しく知りたい人は彼の本を読んで頂ければ良いと思う(スマン)。

ジャンルはフュージョンである。でも、現在のTスクゥエア(僕はフュージョンといえばかれらを思い出す)とは全然違うのである。とてもエモーショナルな音楽である。もちろん歌モノではない。でも、とてもエモーショナルで情熱の音楽である。気取らない、クール、カッコイイ。こんな風に単語でしか言い表せないのは全くもって私の至らなさ故である。申し訳ない。

ジャコのアルバムは色々でているが、やっぱり、彼の栄光の時代における最高傑作といえばこのアルバム「WORD OFMOUTH」つまり、『口伝』である。因みに、この「WORD OF MOUTH」は彼が後に率いた大人数のバンド名としても使われた。 このアルバムはジャコ一人によって作られたも同然である。彼の世界満載である。ビートルズの『ブラックバード』やバッハの<半音階的幻想曲>、<ジョンとメリー>なども素晴らしいベースによって原曲とは違った魅力を醸し出している。また、これらは一つの組曲として構成されている。最高!そして、また、ゲストミュージシャンも大御所ばかりである。ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、マイケル・ブレッカー等、文句のつけようのない顔ぶれである。最高!なぜこのジャコのアルバムの中からこのアルバムを選んだかというと、このアルバムがベーシストとしてのジャコ魅力以上にトータルミュージシャンとしてのジャコが全面に押し出され
ているからである。彼はホントに天才なのである。
とにかく、持っていて損のない一枚。最高!震えの来る一枚。嘘だと思う奴は4曲目から5曲目(「ブラックバード」から「WORD OF MOUTH」)を聞いてみなよ!小便漏らしちまうぜ!Yeah!

(でも、できれば最初から聞いてください!)

お粗末っす。(19980922)


ちなみにベックの出世アルバム「ODELAY」です。
イイです。
「音楽を紹介しよう!!」
  最初は、「退屈ぅー!!」「なにこれ、ぜんぜん良
くなーい。ワカンナーイ」という名盤CDと言われてい
るものを聞いたことはないですか?きっとそんな経験が
あるはずです。そこのあなた!そうあなたです!!僕も
昔よくそういうことがありました。普段聞きなれていな
い洋楽を聞き始めた頃なんか(中学三年くらい)はそう
いうことが多々ありました。
  中学時代など友達に洋楽CDを借りた翌日、学校に行
くと「昨日貸したCDどうやった?」と聞かれて、よく
困りました。洋楽というだけで何かセンスがあって、最
先端で、当然カッコイイものという先入観がありました
。ですから当時は相手に合わせて「めっちゃ良かったぁ
ー、他にも貸してやぁー」とか無理矢理言わされること
もありました(特に相手が熱心な場合)。

  そういう暗い過去は誰にでもあるはずです。そして、
そういう暗い過去を与えた経験もまた皆持っていること
でしょう。そこのアータ、そうアータのことですよ!

  確かに無理矢理はいけません。僕は心の底からそう思
います。でも、でも、でもしかしです。それは建前だと
も思うのですぅー!!これは絶対素晴らしい音楽だと思
えるものを人に紹介せずにいられる人がいるでしょうか
?否。そんな人はいません!断じていません!えへん
!いない!そんな奴は馬に蹴られて死んでしまえばいい
んです!(人の恋路を邪魔する奴はなんとやらと申しま
すように、音楽紹介もまた「恋路」なのです!?)
  聞きたくなくとも無理矢理聞かす!また、逆の立場で
無茶な相手から聞かせられる場合にも、聞いて良いと思
わなくとも笑顔は絶やさず「まぁまぁだね」の一言。こ
れは最低限のマナーです。しかし、そのあとはどうでも
よろしい!好きに言ってやりなさい、また、無理矢理聞
かした側が反論を聞く時もこれに怒ってはいけない。涼
しい顔で、「青い!」と言ってやりなさい。これは駆け
引きであり、戦いなのですッ!!
  世の中には誰が考えたか知らないけれど「嫌よ嫌よも
好きのうち……」なんていう素晴らしい恋の格言もあり
ます。この言葉の通り、あなたの身の回りには無理矢理
聞かせられたがっている人々がたくさんいるのです。さ
ぁ皆さん、素晴らしい音楽を無理矢理聞かせてマインド
コントロールですッ!失敗してもちょっと嫌われるだけ
です。さぁ、恐れずにゆけ!同志よ!音楽は聞くために
あるのだから……。

  でも、ネット上の音楽紹介って、そういう駆け引きが
無いし、ただ好きですということしかわからないのでつ
まんないです。どういう所が好きなのか言うことが大切
です。恋路と同じくそういう細かいことに気を配らない
と、マンネリ街道一直線なんてことも・・・。なんの話
や……。


  今日のベースなアルバムはハービーハンコ
ック「ヘッドハンターズ」クーリオ(COOLIO
)「GANGSTA’S PARADISE」です。

(←gangsta’paradise)

  めちゃ黒いです。ブラックです。とくにハービー
ハンコックヘッドハンターズが真っ黒です。最
高にエッチなリズムとベース、そして、エッチなピアノ
、エッチなホーンが乗っています。一曲目「カメレオン
」ではいつまで続くの?というくらい同じパターンが続
きます(なんとこの曲15分43秒あります)。エッチ
です。ノリます。繰り返しの気持ち良さです。
  私、白状いたしますとこの作品の良さが買ったばかり
の当初はマッアアアアタク分かりませんでした。意味不
明状態。茫然自失。退屈がひっくり返って「ツクイタ」
になりました(???)。まぁ、確か高校生で黒人音楽
はほとんど聞いてませんでしたからこのウラノリの気持
ち良さとか全然わかりませんでしたから無理も無いんで
すけど・・・。しかし、それが心機一転、ベースギター
が巧くなるにつれて黒人音楽を無理に聴くようになった
のが運の尽き、私はこのエッチなノリにすぐに根負けし
てしまいました。ウーン。いいなぁ。このモッタリ加減
。自然に首が前後ろにスライドしてしまいます。はぁー
気持ちええーなぁ。目をつむれば心はいつでも温泉ユラ
ユラ気分です(?)
  ベースはポール・ジャクソン。彼は日本在住ですね。
たまぁにチャーのバックで涙ちょちょ切れるようなベー
スを弾いています。涙チョチョギレルというのはホン
トに音が尖がっていて目に染みるのです。あまりの力に
弦が指板に当たってバチバチいってるのです。玉ねぎど
ころではありません。やっぱりあの体格、あの手の大き
さ、そしてなによりあの尖がった禿頭と僕の5倍程の横
幅があればこその音でしょう。

注)でも、そんな激しいのはチャーのバックの時であっ
て、この「ヘッドハンター」ではエッチなベースを弾い
ています。

  ッとっと、忘れていました。クーリオ、超有名で、今
時の?、ヒップホップの人です。この人のアルバム「ギ
ャングスターズ・パラダイス」を取り上げたのは、曲名
は違うけど、ヘッドハンターズのカメレオンをカバーし
ているからです。僕の持っているのは海賊版のクーリオ
なんで詳しいことはわかんないんですけど、最後の曲、
「GET UP GET DOWN」がカメレオンのカバ
ーです。こちらは、まぁ、最近のものですし、ヒップホ
ップなので当然ラップしてますが、僕はかなりカッコイ
イと思います。聞きやすいし、クーリオのヒット曲もた
くさん入っています。(グラミーとったよねぇ・・・ク
ーリオって・・・。その頃のアルバムです)。カッチョ
エエです。人に勧めてください。クーリオならまぁ大丈
夫ですけど・・・。「ヘッドハンターズ」はかなり危な
いアルバムです。なにしろ全曲数4曲で四十数分ありま
す。素晴らしい。途中で止められないアルバム・・・名
盤です(これはマジ、いわゆるクロスオーバーとか、フ
ュージョンのハシリです)。あしからず。

  (headhanters↓)ジャケットが意味不明です。
はっきり言ってジャケット買いをする人はいないでし
ょうね。